ひまわり信託ニュース
2015年2月2日 | いや,チョット待った!
いや,チョット待った!
いや,チョット待った!
いや,先生!遺言が正解なんてカンタンに言っていいんですか?
先生がいつも言ってる,トラブルになるリスク,トラブルになった場合のコスト,トラブル回避のコストはどうしたんですか?
匿名だからって困りますよ!そんなカンタンに!
・・・・と,マッチポンプしてもバレバレである。
正解と断言したが,確かにそうとも言い切れない。
まず,トラブルのリスク。
Aさんは遺言書を書けばいいと教わって,本屋で本を買い,自分で遺言書を書いた。
・・・ところが遺言書の書き方には,とてもうるさいルールがある。Aさんはうっかり間違えて,遺言が無効になってしまった・・・BAD END
・・・さすがAさん,遺言書はちゃんと書けていた。しかしこれは自筆証書遺言だ。
家庭裁判所で検認を受けないと何もできない。Bさんは検認申立をしたが,弟妹全員に呼び出しが行く。
裁判所で開封された遺言の内容を知った弟妹は,激怒してこんな遺言は無効だ!ほらこの筆跡,兄さんの字じゃない!と騒ぎ出した。
果ては双方弁護士をたてて,遺言書の有効無効の裁判となった・・・BAD END
・・・Aさんは,某所に相談した。遺言書を書いても,遺言執行者を立てなきゃダメですよ。遺言も公正証書にします。うちの金庫に預けて下さい・・・いろいろそういうコストを合わせると相当になる。遺言執行とかいうのもお金がかかるみたいだし。足したら相当になるよ・・・相続税より安いかもしれないけど,裁判になってもやってくれるのかな・・・なんだか不明END
・・・それはご心配でしたね。確かにそのブログの記事は間違っていません。でも,もめ事になるかどうかも,私も分からないのです。ですから,Aさんとじっくり話し合って,Bさん,Cさんのお人柄や弟様・妹様とのご関係,弟様・妹様のご性格もうかがって,一緒に考えましょう。
ご兄弟がからんだ相続は確かにもめることがままあるのですが,それはご両親から受けた愛情が原因のところもあって,よく考え,見極め,配慮をしないと解決できないことも多いんですよ。
ともかく,何が何でも税金を安く,とか,絶対にアイツには渡さないとか,思いが強すぎると失敗します。何より,税金の法律はどんどん変わりますから,今の制度だけをみても万全ではありません。
私は万能ではありません。でも,Aさんの立場に立って,まわりに人にも目配りをして,誠心誠意一緒に考えます・・・すこしはGOOD END
相談には,リーガルも,税務も,・・・それにハートも必要であった。